桜咲くこの時期に思うこと

仕事

 今年も桜の時期がやってきた。私の住む街にはまあまあ大きな川があり、その川沿いに桜が植樹されている。だいたい3〜4kmの川沿いに桜が植樹されていて、一斉に咲くと凄い迫力と綺麗さで圧倒される。

 毎年この川沿いで桜を見るのが楽しみなのだが、この時期は年度替わりで人事異動の時期でもあるため、毎年心がどんよりしている。

 会社で管理職になってから、大体2〜3年で部署を異動してきた。初めて経験する部署もあったが、一般職員時代に経験した部署もあったので、仕事内容はおおよそ感じを掴んでいた。

 それでも管理職として着任するとこれまでの一般職員とは違い、他部署との折衝や外部との交渉が主になり、それが憂鬱であった。あれやこれやと、頭の中に粘着質のようにまとわりついて、休みの日も頭をよぎっていた。

 綺麗な桜を見て、ただ単にそれを楽しみたいと思うのだけれど、4月からの仕事が頭によぎってくると充分に楽しむことはできない。あれもやらなくてはとか、これを準備しておかなければ、ということが頭をよぎり、綺麗な桜を楽しむことができていなかった。

 今住んでいる街に越しきて14年になる。越してきてからずっと、会社での人事異動では忙しい部署であったり、また管理職に昇進したので、心が休まるような状態では無かった気がする。

 今回は、休職中ということもあり、この間に自分自身のことや、仕事のこと、家庭のことなどをじっくり考える時間を持つことができた。そのおかげで、進むべき方向も定めることができた。

 自分の進むべき道というのは、なんだかんだ言っても自分で決めていかないといけないなと、つくづく感じた。誰かに示してもらうとか、誰かがやっているから自分もやるとか、そういうものではない。

 当然だが、人間は皆それぞれ違う。誰も同じ人はいない。自分の力量をしっかり見極めないと潰れてしまう。実際潰れてしまったので、自分の力量をしっかり精査しなおし、一段下げるのが適当だと判断した。それが一番良いと自分で判断した。

 自分で考え、感じ、そして決める。良い意味での諦めや開き直りができている感じがある。

 そういう感じなので心の余裕みたいなものができたので、今年は満開に咲く桜を見るのが心底楽しみである。

 川沿いには出店も多く出ており、祭りのような感じである。毎年、たこ焼き屋さんも出るのだが、そこのたこ焼き屋さんは、タコも大きく食べ応えがある。また夜はライトアップされてとても綺麗だ。

 お酒を飲みながら見るのも大きな楽しみである。花より団子かもしれない。

 

コメント