感情を取り繕わない

心の内面について

心に無理が生じる

 変に感情を取り繕うとすると心に無理が生じてくる。相手が言ったことに対して、心に思っていないことであっても変に関心がある風にしたり、笑顔でその場を取り繕うと、だんだん疲れてくる。身体がそういう反応をしていると、だんだん心の中もそういう考えに侵されていく。

 感情を取り繕わないと生きていけない、という訳ではない。取り繕わないと嫌われてしまうかもしれないが、それを恐れてはいけない。嫌われてしまうことはとても嫌なことだが、それで人生おしまいになることはない。

対処方法を考える

 感情を取り繕う時というのは、自分より上の人、例えば上司であったり、自分より権限や権威のある人に対して対応している時である。そういう時というのは、自分には決定権がなく、かつ自分に対する評価を決められる場面である。

 私はそういう場面に出くわした時は、めっぽう弱くなるタチである。極端な時は媚びへつらう感じである。とても緊張し、喉が詰まってくる時もある。

 復職するとこういう場面にまた出くわすことになる。その時、どのように対応するか。

 こういう場面に出くわし、自分が感情を取り繕っているなと感じた時は、この取り繕っている状況を一歩引いて観察をするようにしたい。自分は本当はこのように感じているが、表に出している感情は取り繕っているな、と観察すること。

 そして、その状況をしっかり認識した上で、表に出している感情はそのままにしておくこと。決して反抗的になったり、不貞腐れることをしないこと。

 そのような態度を取ったりすると、俄然相手は攻撃的になる。なにせ相手は自分より権限があったりするので、最悪パワハラされてお終いになる。

 そうではなく、感情を取り繕うような場面に出くわした時は、一旦感情を置き去りにして冷静に自分を観察すること。そして、自分は今感情を取り繕っているなとしっかり認識した上で、表面上は取り繕うようにすること。

 心の底から感情を取り繕うとは決してしないこと。これが一番大事だと思う。感情そのものを相手に差し出さない感じ。表面上取り繕うようにし、相手を刺激しないよう努め、冷静に対処する。

 そうすることで、相手から精神的に支配されることなく、自分をそのまま維持できるのではないか、と考えている。

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