社会の環境に適合する

仕事

 今の社会の流れは本当に早いと思う。私が社会人になった1994年(平成6年)からは、様変わりしてしまっている。スマホに代表されるIT機器の目覚ましい発展と比例して、様々な技術やサービスが生まれ、生活が豊かになっている。

 これほど流れが早いと追いつくのも大変だと思う。あらゆる所で機械化されていて、機械に抵抗のある人は適合するのに苦労するだろうなと思う。

 この大きな流れは、これからもっと早く、そして想像だにしなかったことが起きてくると思う。そんな中でも、社会の流れに飲み込まれることなく、流れに乗っていけるようにしていきたい。

 社会の流れに飲み込まれるというのは、どんな状態なのか。私が思うに、自分の許容範囲を超えて、自分がそれほどそれを望んでいないのにも関わらず、その流れに必死に乗ろうともがく状態のことだと思う。

 今の社会のトレンドはこうだから、自分もこうしなければいけない。だからこの流れに乗らなければならない。そうなってしまうと、その流れ自体の本質というか、本来の目的から外れ、分からないうちに流れに飲み込まれてしまうのだと思う。

 そうではなく、社会の流れは流れとしてしっかりと認識しておきながら、自分が必要だと思えばその流れの良いところをうまく利用していくことが肝要だと思う。

 自分がしたいこと、しなければいけないことの先に、その流れがあるのであれば、その流れを理解し受け入れる心が必要になってくる。それを拒んでしまうと、周りからも批判に遭うし、何より自分が苦しくなる。

 この社会の流れは、その時の環境であると思う。その環境はハード面であったり人々の考え方であったりする。

 その環境を作りあげているのは、世間一般の大多数の暗黙の了解の中にあると感じている。それがハード面での技術開発であったり、世間の常識となっていくのだと思う。

 そういう時の環境というものを、しっかりと感じ取り、時と場合によってそれに適合していく力というものが大事になってくる。

 全て、社会の環境に適合しなければいけないという訳ではないと思う。だが、表に出ていった先には、大きな環境というものがあるので、一定程度それに適合していかないと、自分が苦しくなる。

 身体の髄までその環境に適合する必要はないと思う。ただ、そういう環境があり、それをしっかり認識し、わかった上で自分がそれに適合した方が良いか、適合しなくても良いか、判断ができていればそれで良いのだと思う。

 表面上では適合しているようにして、心の中では流れに飲み込まれない。そういう生き方が理想だなと思う。

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