過分な欲を捨てる

心の内面について

過分な欲

 よく物の本を読むと、欲があることで勉強だったり、仕事に対して向上心を持つことができる、とある。生きていくための原動力にもなる。だがこれが、度を過ぎると自分を苦しめることになる。

 この「欲」ついて、50歳を過ぎて改めて考えるようになった。仕事での管理職としての立場を維持するということもそうだなと思う。

 どうして管理職になりたかったのか。管理職になってどのような仕事をしていきたいのか。これらを考えると、どうも明確な答えがなくて、何か流されて管理職になってしまったような気がする。

 出世欲とか、偉く見られたいとか、優秀だと認めてもらいたいとか。そういう欲心を捨て去ると、気持ちがとても軽くなる気がする。

 生活上では、見栄を張ることが当てはまると思う。例えば家だったり車だったり。周りの同僚が家を買った、車を買った、という話を聞くとなぜか焦ったりしていた。

 今から考えてみると焦る必要もないんだけど、何か心の中で競争しているみたい。

 人それぞれに状況も違えば収入も違うので、それに一喜一憂する必要も全くないのは分かっているのに、競争してしまう。これも過分は欲心だと思う。

他人との比較

 過分な欲を持つ原因として、必要以上に他人と比較するクセがあったと思う。自分の力量や積み重ねてきたもの、環境などを顧みずに、他人のことを羨んだり、妬んだり、そして焦ったり。

 これをやっていると、自分軸がなくなり、何をしていけば良いのかわかならなくなってしまう。やはり自分に自信がなかったのかな。これまではそういう状況だったなと思う。

 50歳を過ぎて、ようやくわかってきた感がある。今からでも遅くはないので少しづつ自分の考えを修正し、無理をせず自分軸を築いていきたいと思う。

なんとか生きていける

 「いい加減」が丁度良い。今までは少々欲張りだったと思う。仕事にしても生活にしても、こうでなければならない、ということはない。

 確かに降格となれば収入が減り大きな不安要素になるけど、ある中で工夫をしながら生活していければ良いかな。そこは自分達基準で歩んでいければ良いと思う。

 人生は長い(と思う)。まだまだ50代前半。生活に不足しない程度に頑張り、心穏やかに、生き甲斐を見出していきたい。

おしまい

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