コミュニケーションを取る上で大切なこと

仕事

 コミュニケーションというと、私がすぐにイメージするのは人との会話である。

 会話といっても、仕事上の会話であったり親しい友人や家族との会話もある。時と場所によって言葉遣いも変わってくるし、イントネーションも変わってくる。

 そういうコミュニケーションについて、それなりに人生を経験してきたので、コミュニケーションを取る上で大切だと感じていることを自戒も込めて記していきたいと思う。

利害に関係するコミュニケーション

 私が思うに、コミュニケーションが発生する場面は大きく分けて二つあると思う。一つはお互いの利害を通したい場合、もう一つは単なる雑談や挨拶程度の場合である。

 利害を通したい場合とは、大きくは仕事をしていれば仕事をうまく運ぶための会話から、身近な所では街中で買い物をしている時である。

 仕事におけるコミュニケーションであるが、自分がどのような立場であるかで変わってくる。受け手の方が良いのか、送り手の方が良いのか。自分が営業職であれば、あまりにも受け手であると商談が進まない。逆に、窓口でわからないから説明を聞きに来ているのに、あ〜でもないこ〜でもないと言いたい放題であれば説明するスタッフも手を焼いてしまう。

 仕事上では、場面によって自分の立場がコロコロ変わってくる。商品を売る立場であったり、商品を買う立場であったり。上司や部下の立場も同様である。その時々で適切な対応や言葉遣いをしないと、事がスムーズに進まない。

 適切な対応とは、受け手であればまずは相手の話を聞くこと。相手が何を主張しているのか見極めるよう心掛ける。相手が話している間は焦らずじっくり聞いていること。途中で水を差さないようにする。一通り話を聞いてから、疑問点があれば質問をする。質問するときも、意地悪な質問ではなく、なるべく本題に沿った質問を心掛ける。

 送り手であれば、相手のことを考え、話を簡潔に分かり易くまとめるよう努力する事。簡潔にするというのはとても難しいが、結論から話すのも良いかもしれない。周りくどく説明をしない。相手の時間をいただいている以上、不必要に時間を取らせないよう最大限努力すること。

 利害を通したい場合のコミュニケーションは一般的には友人家族ではない場合が多いと思うので、相手の時間をいただいているという感覚を強く持った方が良いと思う。時にはユーモアも必要かもしれないけど、それは相手との親密度合によって変わってくる。初対面に近い場面であれば、しっかりと要点を捉えて話すよう心掛ける。

 仕事以外でも、買い物やレストランに入ったときの会話も基本的には同じだと思う。中には何か不都合があった場合、相手のことを必要以上になじる場面をたまに見かけるけど、とても勿体無いと思ってしまう。時間もそうだし、周りや特に相手に対しても嫌な気分にしてしまう。

 よっぽど相手側が失礼な態度をとったのあれば分かるけど、そんな時でもグッと我慢してその場をやり過ごす方が良い。何か一言言ってやろう!とは思わない方が良い。一言言ってしまうとあとで自分が嫌になってしまう。そういう時は、そのお店なりその人とは縁がないんだな〜と諦め、すぐに忘れてしまう。

雑談などのコミュニケーション

 雑談や挨拶程度のコミュニケーションも大体は同じかもしれない。自分が一方的に話すだけでは相手が嫌になってしまう。自分がそういう心理状態であると気付いていれば、少しセーブした方が良い。もし気付かない時は、後で気付くかもしれないが、そこで気付いたのであれば次から少しセーブするよう心に念じておくのが良いと思う。

 自分が得た知識や経験を、どうしても相手に話して納得させたいという思いが出てくる時がある。自分にはこういう知識があるんだ、こういう経験があるんだ、それを自慢したい、相手に自分の凄さを分かって欲しい、という時が出てくる。こういう時は特に要注意である。そんな話なんて他人は聞きたくないし、嫌な気分になってしまう。そういう事が多いと、自然と仲間が去っていくかもしれない。

 雑談などを交わす間柄は大体ある程度親しい仲であったりご近所さんだったりするので、お互い気持ちよい関係である方が良い。どちらかが一方的である関係は、片方を嫌な気分にさせる。相手への心遣いが大事であると思う。

コミュニケーションは相手への温かい眼差しが大事

 コミュニケーションをする上で一番大事だと思うのは、相手への温かい眼差しだと思う。特に初対面の人であれば尚更である。初めから攻撃的にならないこと。嫌味など決して言わないこと。逆に相手が最初からつっけんどんで、ぞんざいな態度であれば、その人とは縁が無かったと思い直ぐにその場を去る。

 そうではなく、通常は相手もこちらと意思疎通をしたい、会話を成立させたいと思っているはずである。こちらも相手と気持ちよく意思疎通していきたい。そうであれば、まずは自分から相手に対して温かい眼差しを持って接すること。それが通用すれば御の字だし、通用しなければ縁がなかったな〜ぐらいで考えておく。

 相手も同じ人間である。自分と同じように、その人にも家族がいて、いろんな悩みもあるけど頑張って生活している。せめて縁があるときはお互い気持ちよく接していきたいと思う。そんな気持ちを持っていれば、おのずとスムーズなコミュニケーションが取れると思う。

 いろんな技術論が跋扈しているけど、根底の部分で温かい眼差しを持っていれば内面から滲み出ると思う。その上で言い方を学んでいけば良いと思う。

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