流れに逆らわない

普段の生活

 どんなものにも流れというものがある。仕事の流れ、会社の中での流れ、社会制度の流れ、時代の流れなど。流れは慣習であったり常識であったり文化であったりと色々あると思うけど、世間一般の人達が概ねやっている行動とかになるのかなと思う。

 当然ながら、この流れとは逆の方向にいくと軋轢が生じる。例えば、通勤時の駅のホームで、右側通行と決まっている所を左側に歩くようなこと。肩はぶつかるし、相手から露骨に嫌な顔をされることもある。

 流れに従うことが嫌であればそこに行かない、属さないなどの選択肢があるけど、そういうことばっかり言っていると視野が狭まり、人生面白く無くなる。

 また流れの逆をいく行為は、必要以上の労力を使うことになる。時間の無駄遣いにもなる。

 何も、長いものには巻かれろという事ではない。その時々での大きな流れを認識した上で、その範囲の中で自由に動けば良いのではということだと思う。その方が楽だし、穏やかに過ごせると思う。

 流れに逆らわないことは、素敵な妥協だとも思う。自分がやむなく折れる事ではなく、流れを知った上でその流れに乗ること。そのためには心を素直にしておく必要がある。

 心に邪神や猜疑心があったりすると、この流れにうまく乗れず、逆に飲み込まれてしまう。

 これまでの自分は、邪神や猜疑心の塊だったんだと思う。素直になりきれず、狭い了見でしか物事を見ることができないため、流れに飲み込まれていたんだと思う。

 自我が強すぎると、流れに飲み込まれてしまう。自分はこう思う、こうでなければならないという考え方は時としては必要だけど、度が過ぎてしまうと具合が悪くなる。

 流れの力はとても大きいということをしっかり認識することが大事だと思う。流れというのは、多くの人達が共有している考えであったり行動する力であるので、そう簡単にひっくり返すことはできない。

 その流れを変えるには、相当の胆力がなければできないし、その時々でのタイミングもある。

 自分にはその流れを変えることはできない。そういうタイプでもないし、胆力もない。

 世の中の本質は、この流れをまずは見極め、そして自分の度量や能力を秤りに掛け、どうやって貢献できるかではないかと思う。それをわきまえた上で、流れを変える力があると思えば挑戦してみても良いと思う。

 そんなことを思った今日この頃である。

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