自分を助けるのは自分だけ

心の内面について
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他責思考の弊害

 他責思考という言葉がある。今の自分が悪いのは周りのせいにすることをいう。自分が活躍できないのは会社のせい、就職できないのは世の中のせいなど周りの環境のせいにすることである。

 他責思考が強すぎると、今の自分が抱えている不満・不安を解消することはできない。自分には全く責任がないと考えるから、周りの環境ばっかり責めていて解決の糸口が見えなくなる。

 私も少なからずこの他責思考により悩みを深めてきた。今回の休職したことについても、管理職になったのは自分の意思で昇任試験を受けたからであり、自分の判断に基づいての行動であった筈だったのだが、それを忘れてしまい他責思考により悩みを深める結果となってしまった。

 なぜ、どうして、自分だけ、という思いが強かったのだと思う。こういう思いを抱き続けている間は、前に進むことはできない。

 ようやく自分の進むべき道を自分で決めることができたなと感じている。復職にあたり、管理職からの降格を申し出たことは大きな決断だったと思う。

 管理職になって色々苦しい思いもしたが、楽しい思いもしたのは事実である。管理職になれたから色んな人とも接することもでき、色んな考え方なども知ることができた。

 しかし、自分にとっては管理職はやはり苦しい思いの方が強かったと思う。これから先、そのプレッシャーに耐えられる自信はないと自ら判断した。家族とも相談し、会社には降格を申し出た。

不安や悩みは自ら解決するしかない

 結局のところ、自分の不安や悩みを解決できるのは自分自身でしかいない。自分を本当の意味で助けられるのは自分だけだと思う。他人から何もかもお膳立てされ助けられても、それは自分の人生を生きることにはならない。

 これは決して意固地になり、誰からの助けを受けるべきではないという事ではない。今回も会社の制度やクリニックの先生、家族、同僚、上司からは本当にお世話になった。

 体調を崩し、精神的に不安定になった状態の私を、会社では休職の制度で助けてもらった。クリニックでは適切な診断をもらい、上司には常に励ましをもらい、家族は一緒になって支えてもらった。

 その上で、自分自身を助けることができるのは、やはり自分だけなのだと気付かないと前に進むことはできない。周りの人たちはそんな私をじっと待っているしかない。

 自分を助けるには、バランスの取れた考え方が必要になってくる。極端な考え方、偏った考え方では良い方向へは進めない。突拍子のない、至ってまともな、妥当な選択ができるように努めなければならない。

 そういった判断ができない時はとにかく休むことが大切である。休養をしっかり取ること。信頼のおける家族や親しい友人と話しをしてみて、納得してもらえるようであれば大丈夫だと思う。そうでなければ決断の時ではない。もう少し休んだ方が良い。

 自分の進む道が正しいかどうかなんかは、そんなことは誰もわからないし自分も分からない。管理職を辞するという決断が良いかどうかは自分でも分からない。ただ一つ言えるのは、このまま管理職を続けると精神が持たないということは感じている。

 自分のことは自分で助ける。この考えをしっかり持つには、他人の目を気にしないことも大事だと思う。自分の考えが正しいということを他人に確認したいという欲求を捨てること。自分はこうだったから仕方ないんだという言い訳じみたことは言わない。ただただ、自分が決めたことを静かに実行していく。

 ここでも、他人の忠告を素直に聞き入れる態度も大事だと思う。その上で、自分で決めることが重要だと思う。

 そして一番大事なことは、穏やかに過ごしていく体勢を作ること。

 復職すれば、恐らく色んな人から色々な言葉をいただくと思う。励ましの声もあれば、そうでないものもあると思う。今からそんなことを考えてもしょうがないことは百も承知しているのだが、色々考えてしまう。だが自分で決めたことなので、自信を持っていきたい。

 

 

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