自分のことを大切に扱う

50代のメンタルケア

自分の事を真剣に考えてみる

自分のことを大切に扱うという意識は、これまでの人生であまりなかったように思う。

これまでの自分は、自分の事を大切にするということは、どうも自分のことだけしか考えていないような気がして、ずるいとか何かいけないことのような思いをずっと持っていた。

そんなことだから、意識的に自分を大切にするという思いがなかった。

今回、休職をしたのをきっかけに、自分の事を大切に扱うということについて真剣に考えてみようと思ったのである。

これまでは、自分自身の事は後回しで良いと考えていた。

特に管理職になってからは、まずは部下の事を考え、滞りなく事業が進むように部下から相談があれば業務終了後でも話を聞いていた。

その時の自分の思いは、若い時は先輩方にお世話になったので、今度は自分の番であると言わんばかりに、自分の事を犠牲にして業務にあたっていたように思う。

部下の中にはとても気を遣ってもらい、よくよく精査し整理して相談に来てもらう人もいたが、時として平然とズカズカと来る人もいた。

そういう時も、こちらはいつも冷静に、落ち着いて対応しようと心掛けていた。

だが、親の心子知らずというか、管理職なら対応するのが当たり前でしょ!と言わんばかりの人と出会ったりすると、なんだか自分が頑張ったところで伝わらないなと意気消沈していた。

他人とは全てを分かり合えない

管理職として自分なりに頑張ってきたのだが、常に自己犠牲的な考えで仕事をしていたので、自分自身のことに気を遣うことがなくなっていたように思う。

そこでつくづく思ったのが、人の心というのは、全てのところは理解し合えないということである。

自分を犠牲にしてまでやっても、他人には私が考えている本当のところまで理解してもらえるのは難しい。

それを言葉でいちいち説明したところで、皆んな違う考え方を持っているので、全てのところは分かり合えない。

そう言った事をつらつらと考えるようになって初めて、自分のことを大切に扱えるのは自分しかいないんじゃないかと思うようになってきた。

そして自分の事を大切に扱うという事を、具体的に行動に移してみようと思った。

 

まずは仕事である。自分の仕事を真っ先に片付けることから始める。

自分の仕事は自分しかできないので、後回しにすると周りの職員に迷惑をかけることになる。

事業の決済やら他部局との調整事などは自分の仕事であるので、それらを片付けてから部下の仕事を見るようにする。

もし、部下なり他部局から無理やり押し通されても、できないものは「NO」と言えるようにしたい。

誰にでも八方美人は良くない。無理に好かれようとは考えないことも、自分を大切に扱う上で大事だと思う。

私生活では、食べ過ぎないことといった、身体を労ることである。

食べ過ぎないということでは、身体に負担をかけないということでもある。ストレスがかかってしまうと、どうしても食に走ってしまう。

そういう時は決まって次の日は胃腸などに不調が出てくる。

不調が出ると身体も休まらないし、結局次の日の仕事にも影響が出てきてパフォーマンスが悪くなる。

身体のことは、これまで以上に気を付けていきたいと思っている。2型の糖尿病の持病も持っているので、他人と同じような食べ飲みはできない。

心と同じで身体も人それぞれ違っている。他人と比較することは無意味で、自分の身体の許容範囲をしっかり理解して食べ飲みしないと、後々のツケを払うことになってしまう。

巡り巡って他人をも大切にできる

自分のことを大切に扱うということは、巡り巡って周りの人々も大切に扱うことにも繋がるのだと思う。

なぜそう思うのかというと、例えば大切に思っているその人が自分自身のことを蔑ろにしている姿を見ると私は心が痛むし、とても悲しい気持ちになる。

私自身も少なからず妻からは大切に思われている(と私は思う。)そんな妻を、私自身を粗末に扱うことで、悲しませたくないと思う。

私は私だけのものではなく、周りの人々にも影響を与えていると考えると、自ずと自分のことを大切に扱えるのだと思う。

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