日曜日の夕方になると心が重たくなる
日曜日の夕方になると心が重くなる経験は皆あると思う。自分もそうであった。
今進めている仕事が上手くいくだろうか。取引先の誰それが苦手で来週はその人に会いに行かないといけないので憂鬱だ。大事な会議があるけど、滞りなく進められるだろうか。などなど。
こういうのが頭にどんどん浮かんできては、あ〜でもない、こ〜でもないと色々考えてしまう。そして考え過ぎてしまい、月曜日になると頭痛や腹痛などの不調を訴えることになる。
こういう不安や悩み、ストレスに感じていることを、頭の中で捏ねくり回して考えていると、大抵は良くないことまで考えていることが多い。妄想がどんどん膨らんでいく感じだろうか。
認知行動療法
最初の休職の時、復帰にあたりリワークというものを経験した。メンタルクリニックがやっている職場復帰支援訓練のことである。確か３〜４ヶ月ほどのプログラムだったと記憶している。
そのリワークの中で、認知行動療法というものがあった。
認知行動療法というのは、「認知」に着目した精神療法となっている。認知は物の捉え方、考え方のことである。
認知には人それぞれにクセがあり、楽観的や悲観的など色々ある。私などはクヨクヨ考えがちになるので、物事を悲観的に捉えてしまう傾向が強いのかなと思う。
この認知行動療法では、不安に思っていることなどをノートに書き出してみて、本当にそれが不安なことなのかどうか検証してみることをする。
これをつい最近思い出したのである。というのも、昨年の11月からブログを書き始めてから、心の中に思い悩んでいた思いや気持ちを書き出すことでなんだかスッキリしてきたなと感じてきており、そういえば認知行動療法っていうのもあったなと思い出したということである。
ちなみに、この認知行動療法をやるには、ある程度精神的に立ち直っていないと苦しく感じることがある。あえて自分が嫌なこと、不安に思っていることをノートに書き出すことになるので、いやでもそのことが思い出されてしまうからである。本当に苦しい時は家族や医療機関によくよく相談し、とにかく休むことが大事である。
具体的に書いてみる
それでは、具体的にどうやっていくかだが、物の本には色々やり方があるけど、まずは自分が今不安だと感じていること、悩んでいることなどを書き出してみる。
書き出したものをじっと見つめてみる。一度書き出してみると、何故だかそれを客観的に見ることができる気がしてくる。
そして、書き出したものについて、どうしてそう思うのかを書いてみる。
＜例＞
あいつのことが嫌だ！
→話し方が気に食わない、高飛車だ、いつもマウントをとってくる
→そう思うのは、自分の中に「あいつ」と競争心があるから
なぜそう思ったのかを書いてみたら、他の人だったらどう考えるかを書いてみる。
＜例＞
あいつのことが嫌だ！
→話し方が気に食わない、高飛車だ、いつもマウントをとってくる
→そう思うのは、自分の中に「あいつ」と競争心があるから
→何も「あいつ」と競争などしなくても良いのだ、自分のペースでやっていけば良いではないか
これはあくまで一例だけれど、心の中にあるモヤモヤを書き出してみると、それを冷静にみることができくると思う。案外書き出してみると、自分が思っているほど不安や悩みがそれほど大したことがないことに気が付く。
自分自身で解決できないことも多いことに気が付くと思う。対人関係の場合、相手を変えることは相当に難しい。自分に置き換えて考えてみても良いと思う。相手から言われてすぐに自分の態度を変えることはないと思う。
自分自身で解決できないことをまずは気づくことも大事である。自分では解決できないのであれば、自分の心や態度を変えていくという方法もある。相手を説得するのではなく、そういう人もいるものだと認識する。違いを認識することで自分の気持ちも軽くなっていくかもしれない。
まとまった時間を確保すること
この書き出してみることについては、ある程度まとまった時間を取った方が良い。できれば半日ぐらいの時間があると余裕を持って取り組めるのではないだろうか。
不安や悩みがある時というのは、やはり心に余裕がない時である。普段の仕事に追われいる時などは尚更だと思う。
そういう時だからこそ、例えば休みの土日など比較的時間が取れる時に、書き出してみることをやってみるのも良いかもしれない。
家でやるのは家族がいる手前気が引けるのであれば、駅前の喫茶店や図書館などにいってやるのも良いかもしれない。
まずは時間をたっぷり取って、今自分が不安に思っていること、悩んでいることを書き出してみるところから始める。そして、書き出したものをゆっくりと眺めていく。
そうこうしているうちに、自分の思っている不安や悩みなんて、本当はそんなに大したことではないんだなと思えてくれば御の字だと思う。
一度、お試しでやってみてはどうでしょうか。
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